うりさんにyellを

思いつくまま、気の向くまま、頑張り過ぎない程度に…って事で。

戯曲

橙色の嘘

「橙色の嘘」 平石耕一作 男2 女4 患者何というか 親子とか、家族とか…あと友達とか… って事について考えさせられた。娘の恵美が、小さい頃に亡くなった母親について、私はお母さんの事を全然知らないと言った時、父親の賢一が無理に笑って「鏡を見ろ、母さ…

そして誰もいなくなった

そして誰もいなくなった アガサ・クリスティ作 内村直也翻案 男性8 女性3アガサ・クリスティ大好き!「新劇」の1963年8月号に掲載されていたのを読んでビックリ。 舞台が日本になっていた…。ストーリーは、基本的に原作と同じ。 やっぱり最後は誰もいなくな…

陽気な幽霊

「陽気な幽霊」 ノエル・カワード作 男2 女5降霊術で、死んだ前妻の幽霊が出てきて、それが夫にしか見えなくて声も他の人には聞こえなくて… と、まぁそんなこんなでドタバタする話(笑) ありきたりと言ってしまえばそれまでだけど、各キャラクターが個性的で…

長男

「上の息子」または「長男」 ヴァンピーロフ作 男6(内1人は少しだけ) 女4(内2人は少しだけ)ロシアの話は苦手だ…けど、面白かった! 終電を逃した若者二人が、野宿するのが嫌で「息子です」と嘘をついて家に泊めてもらおうとして、色々嘘を重ねていって……

毒薬と老嬢

「毒薬と老嬢」 ジョセフ・ケッセルリンク作 男10+2(死体) 女3ずっと怖い話だと思い込んでいたけど 喜劇だったのね! 知らなかった事が恥ずかしい…何ともユニークな老姉妹と、個性的な甥っ子たちのやりとりが何とも面白い。やりたいけど! 男優が足りないじ…

あの記憶の記録

古川健作「あの記憶の記録」 男性4 女性4 日本人の作家がユダヤ人男性を主人公にして、アウシュビッツやイスラエル、パレスチナの問題を描いた作品。 登場人物の感情も日本人向きにカスタマイズされているので、わかりやすい。 その分、中途半端な読み込みで…

坐漁荘の人びと

小幡欣治作「坐漁荘の人びと」 男性12 女性11 人数が多いなぁ(笑) 西園寺公望の別荘が舞台。 「国家」の事と「個人」の事が良い塩梅に入り混じっている。 公望さんも、つるも、ぎんも、あぐりも、糸も、谷村や小暮、外折、庄吉も・・・あぁ、こういう人、いるよ…

箱根強羅ホテル

井上ひさし作「箱根強羅ホテル」 男性6、女性5 昭和20年5月中旬の、箱根強羅ホテルの地下従業員居住区での話。 みんながみんな何等かの隠し事をしているってのは・・・まぁ、実際はこんな事はないだろうけど。 戦争の事、家族の事。 分かかりやすいキャラクター…

かの子かんのん

小幡欣治作「かの子かんのん」 男性8 女性9 岡本かの子のお話。 なんとなく…岡本かの子って自由気ままに生きていたというイメージだったけど、ここで描かれているのはまったく異なる女性だったので驚いた(笑) 作中に登場する女性達が、最初はかの子の生き…

根岸庵律女

小幡欣治作「根岸庵律女」 男性9 女性5 正岡子規の妹さんの話。 兄に対する深い愛と執着、養子に対する愛情、俳句に対しての複雑な気持ち… わからなくもないけど、難しい(笑) 律の強さ(強情さ)は、時に煩わしく、時にいじらしくもあり、まあ「女性」って…

広島の女・八月六日

村井志摩子作「八月の女・八月六日」 女性1 女性ひとり芝居。 昔自分を裏切った友人に語る設定で、深刻な内容を重く深刻に訴えるのではなく、友人との思い出や共通の知人について語る事で、より身近な経験談として語っている感じ。 読む人または観る人が、「…

夕凪

小山祐士作「夕凪」 女姓7 様々な悩みを抱えた女性達のしっとりした作品。 女性の悩みって…配偶者の仕事の事や浮気や…やっぱりそういうものになってしまうんでしょうかね…。

連鎖街のひとびと

井上ひさし作「連鎖街のひとびと」 男性7、女性1 時は敗戦直後 場所はソ連軍政下の大連の繁華街「連鎖街」 おもしろかった。 台本が書けずに苦悩する二人にすごく同情する…(笑) 女性の出演者がひとりで、しかもスターのオーラがある美人さんって事になると、…

日本の面影

山田太一さんの戯曲集、読了。「河の向こうで人が呼ぶ」 男4、女3の芝居。死を身近に感じてしまった男と家族の話。そんな事は…ないと思うけど、あって欲しいと思うラストでした。「サンフランシスコ案内」 女ひとりの芝居。人形も出ますけど。「日本の面影」…

流星に捧げる

山田太一作「流星に捧げる」 2006年6月悲劇喜劇掲載動かない風見鶏。 車椅子の老人。 ひとり。心に開いた穴をなんとかして埋めたくて、でもどうしていいか分からなくて…という人達の話。 少しずつ、誰かに共感できて、少しホロリとする…。 私が予想していた……