うりさんにyellを

思いつくまま、気の向くまま、頑張り過ぎない程度に…って事で。

2014-01-01から1年間の記事一覧

あの記憶の記録

古川健作「あの記憶の記録」 男性4 女性4 日本人の作家がユダヤ人男性を主人公にして、アウシュビッツやイスラエル、パレスチナの問題を描いた作品。 登場人物の感情も日本人向きにカスタマイズされているので、わかりやすい。 その分、中途半端な読み込みで…

満身創痍…

先日から右目に"ものもらい"ができて気になっていたので、昨日皮膚科に行った後に眼医者に行った。 先生に診て貰ったら開口一番「何でこんなになるまでほかっておいた!」…怒られた( ; ゜Д゜) だ、だって…1ヶ月以上続く全身の蕁麻疹と風邪と歯医者でそれど…

自来也小町

泡坂妻夫作「自来也小町」再読 泡坂妻夫さんの作品は、読むと「ここではない、現実と少しダブっている別の世界」に行ったような不思議な気分になる。 さて、「自来也小町」は、宝引の辰シリーズの中の一作品。 とある画家の高額な蛙の掛け物が立て続けに盗ま…

坐漁荘の人びと

小幡欣治作「坐漁荘の人びと」 男性12 女性11 人数が多いなぁ(笑) 西園寺公望の別荘が舞台。 「国家」の事と「個人」の事が良い塩梅に入り混じっている。 公望さんも、つるも、ぎんも、あぐりも、糸も、谷村や小暮、外折、庄吉も・・・あぁ、こういう人、いるよ…

箱根強羅ホテル

井上ひさし作「箱根強羅ホテル」 男性6、女性5 昭和20年5月中旬の、箱根強羅ホテルの地下従業員居住区での話。 みんながみんな何等かの隠し事をしているってのは・・・まぁ、実際はこんな事はないだろうけど。 戦争の事、家族の事。 分かかりやすいキャラクター…

お墓参り

今日お墓参りに出かけた。 車がないので実家から1時間かけて徒歩で。 母と兄は既に墓参りを済ませていた為一人で。 道々草花などの写真を撮りつつ、先日の台風で倒れた木々を踏み越えつつ、歩道にはみ出ているかぶれの木を避けつつ、蜘蛛の巣にひっかかりつ…

かの子かんのん

小幡欣治作「かの子かんのん」 男性8 女性9 岡本かの子のお話。 なんとなく…岡本かの子って自由気ままに生きていたというイメージだったけど、ここで描かれているのはまったく異なる女性だったので驚いた(笑) 作中に登場する女性達が、最初はかの子の生き…

根岸庵律女

小幡欣治作「根岸庵律女」 男性9 女性5 正岡子規の妹さんの話。 兄に対する深い愛と執着、養子に対する愛情、俳句に対しての複雑な気持ち… わからなくもないけど、難しい(笑) 律の強さ(強情さ)は、時に煩わしく、時にいじらしくもあり、まあ「女性」って…

広島の女・八月六日

村井志摩子作「八月の女・八月六日」 女性1 女性ひとり芝居。 昔自分を裏切った友人に語る設定で、深刻な内容を重く深刻に訴えるのではなく、友人との思い出や共通の知人について語る事で、より身近な経験談として語っている感じ。 読む人または観る人が、「…

夕凪

小山祐士作「夕凪」 女姓7 様々な悩みを抱えた女性達のしっとりした作品。 女性の悩みって…配偶者の仕事の事や浮気や…やっぱりそういうものになってしまうんでしょうかね…。

連鎖街のひとびと

井上ひさし作「連鎖街のひとびと」 男性7、女性1 時は敗戦直後 場所はソ連軍政下の大連の繁華街「連鎖街」 おもしろかった。 台本が書けずに苦悩する二人にすごく同情する…(笑) 女性の出演者がひとりで、しかもスターのオーラがある美人さんって事になると、…

日本の面影

山田太一さんの戯曲集、読了。「河の向こうで人が呼ぶ」 男4、女3の芝居。死を身近に感じてしまった男と家族の話。そんな事は…ないと思うけど、あって欲しいと思うラストでした。「サンフランシスコ案内」 女ひとりの芝居。人形も出ますけど。「日本の面影」…

流星に捧げる

山田太一作「流星に捧げる」 2006年6月悲劇喜劇掲載動かない風見鶏。 車椅子の老人。 ひとり。心に開いた穴をなんとかして埋めたくて、でもどうしていいか分からなくて…という人達の話。 少しずつ、誰かに共感できて、少しホロリとする…。 私が予想していた……

はじめてみました…

いきなりで恐縮だが、最近少し落ち込み気味である。つい愚直っぽくなったり知人に過剰に頼ってしまう自分に気付いて、更に落ち込んだり… なんとも情けないループから脱却できないのである。どうしたものか…とアレコレ模索中に、何気なくAmazonで書籍を検索し…