坐漁荘の人びと
小幡欣治作「坐漁荘の人びと」
男性12 女性11
人数が多いなぁ(笑)
西園寺公望の別荘が舞台。
「国家」の事と「個人」の事が良い塩梅に入り混じっている。
公望さんも、つるも、ぎんも、あぐりも、糸も、谷村や小暮、外折、庄吉も・・・あぁ、こういう人、いるよねぇという感じで感情移入がしやすい。
上手いなぁ。
今、本が手元にないのだが、つるが初枝と庄吉に向かって
「しあわせにね」
と言ったあと、事件が持ち上がって
「しあわせにって言ったけど本当はそんな事思ってない!」
みたいな感じで気持ちを吐露するところが・・・人間らしくて好き。
あぐりと糸のやりとりも好きだ。
かつらや着物、高価な調度品などの問題がクリアできればやりたい作品。